今日も今日とて三路スイッチの書き方に悩むぼくです。

まずは毎度の手順のおさらいから。
1.単線図に書かれている電源、器具などを同じ配置で書く。

2.電源の接地側をスイッチ以外の器具に繋げる。

3.電源の非接地側をスイッチとコンセントに繋げる。三路スイッチの場合は、どちらか片方の0に。

4.三路スイッチがある場合は、三路スイッチ同士を繋げる。

5.スイッチからそのスイッチに対応する器具に繋げる。

6.電線を接続するところを囲む。ジョイントボックスなら◯、アウトレットボックスなら□。

7.6で囲んだ内側で、スリーブで接続するところは●、コネクタで接続するところは■を書く。ボックスに入った電線が接続なしで出て行くことはないように、素通りするところも必ず接続する。

8.電源の接地側に繋がっている電線に「シ」(白色の意味)と書く。

9.電源の非接地側に繋がっている電線に「ク」(黒色の意味)と書く。

10.電線の色が書かれていないところに、残りの色を書く。



それでは問題です。
今日は平成24年度上期の問題から。
SN3V0680
 日に日に図が雑になっていっています(笑)
この図で、ジョイントボックス間の最少電線本数を求める問題です。



手順3で、上の三路スイッチを繋いだ場合がこちら。
SN3V0681
ジョイントボックス間の電線本数は5本です。

しかし汚い図です。
現場でこんな図を書いていたら、上司から怒られる気がします(笑)。



手順3で、下の三路スイッチを繋いだ場合がこちら。
SN3V0682
ジョイントボックス間の電線本数は4本です。



というわけで、この場合は下が正解となります。
最初書いた時はとりあえず電源の近い方にと思って上で書いたので、見事に間違えました。



お分かりいただけただろうか。
電源の非接地側を繋ぐのに、電源に近い三路スイッチに繋ぐよりも電源から遠い三路スイッチに繋いだ方が、電線本数が少ないのです。

ということで、電源に近いか遠いかというのは判断基準になりませんでした。



改めて考えてみると、やり方が何となく見えてきた気がします。

下は手順3の単極スイッチまで繋いだ状態の図です。
SN3V0684
ここまでは絶対なので、誰がどう書いてもこのようにしかなりません。

さてここから、どちらの三路スイッチの0番を電源の非接地側と接続するかです。



三路スイッチの対象器具は、右のイの蛍光灯です。

【方法1】
電源の非接地側を左上の三路スイッチと繋げば、手順5で左下の三路スイッチからイの蛍光灯に繋ぐことになります。
これの線を引くために、ジョイントボックス間の電線が1本増えます

【方法2】
電源の非接地側を左下の三路スイッチと繋げば、手順5で左上の三路スイッチからイの蛍光灯に繋ぐことになります。
これによって、ジョイントボックス間の電線本数は増えません

この場合、【方法2】が正解だ!

とまあこんな感じで、まずは誰が書いても変わらない電線だけを引いてしまってから、その先を頭の中で考えてみるというのがよさそうです。



あと、今回に関しては「対象の器具から遠い三路スイッチと電源の非接地側を繋ぐ」と言えます。
しかし、遠い三路スイッチに繋ぐためにジョイントボックス間の電線を増やさなければならないという場合も多々あると思うので、全ての場合においてこれは言えないでしょう。

「電源の非接地側をどこか(大体は単極スイッチでしょう)に繋ぐために、最少電線本数を求める対象区間に電線を引っ張らなければいけない場合、これを使って遠くの三路スイッチの非接地側にも接続できるんだったら使っちまえ」ということかもしれません。



絶対的な法則は見つけられませんでしたが、誰が書いてもこうしかならないというところまで書いてからその後を見極めるというのが、今のぼくには一番よさそうです。





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