複線図の書き方を纏めましたが、あの手順でどうして意図したような動きになるか分からないという方は読んでみてください。
もう解ってるという人にはあまり意味のない記事になります。
ということで、まずは手順のおさらいから。
この手順を確認するにあたって、小学校で習うような回路を使ってみたいと思います。

◯の中に×は豆電球です。
イの豆電球は常時点灯です。スイッチなどに関係なく常に電力を供給するところで、コンセントも同じように接続します。
ロの2つの豆電球は単極スイッチでオン・オフできます。
ハの豆電球は三路スイッチでオン・オフできます。
というのをまず確認して下さい。
これが理解できたならば、手順の確認に行きます。
手順で、コネクタやジョイントボックスなど結線に直接関係ないところは省略します。
1.単線図に書かれている電源、器具などを同じ配置で書く。電源は「接地側、非接地側」と書く。

単線図とは違うのですが、それぞれ器具を配置します。
手順2は飛ばします。
3.電源の接地側をスイッチ以外の全ての器具(「他の負荷へ」と書かれている部分なども含む)に繋げる。

実際に書く複線図は交流回路ですが、ここでは直流回路です。
電池のマイナス極を接地側として、スイッチ以外の全ての器具(=全ての豆電球)に接続します。
4.電源の非接地側をスイッチとコンセント、その他常に電力を供給する部分(常時点灯のパイロットランプ、「他の負荷へ」と書かれている部分など)に繋げる。

非接地側を常時点灯の豆電球、単極スイッチ、三路スイッチに接続します。
三路スイッチは左側に接続します。
右の三路スイッチに接続しても、動作上は問題ありません。
5.三路スイッチ、四路スイッチの渡り線を引く。2つの三路スイッチの1番同士3番同士、三路スイッチの1番3番と四路スイッチの1番3番または2番4番、2つの四路スイッチの1番3番と2番4番をそれぞれ繋ぐ。

ここでは分かりやすいように三路スイッチをすぐ隣に配置していますが、2ヶ所から同じ器具をオン・オフできるという利点を享受するために実際は離れた位置に配置します。
そのため、この2本の渡り線を長々と引っ張ることになります。
6.スイッチからそのスイッチに対応する器具に繋げる。

単極スイッチからロの2つの豆電球へ、三路スイッチのもう片方の0番からハの豆電球へ、それぞれ接続します。
手順7以降も省略します。
複線図を書く手順では、こんな事をやっているというのが分かって頂けたでしょうか。
ちなみにですが、理科の授業で習ったこんな回路、

直列回路ですが、これは実際の配線では使われる事はないと思って構わないと思います。
何故かと言うと、まず電源の電圧100Vに対して器具にかかる電圧が100Vより少なくなってしまうことと、片側の器具を切るともう片側の器具も切れてしまうというのがあります。
例えば冷蔵庫と炊飯器を直列に繋いだとします。
そうしたらそれぞれの器具にかかる電圧は100V未満になるので、冷蔵庫は冷えない(もしくは動作しない?)、炊飯器は温まらない(これも動作しない?)ということになったり、炊飯器の電源を切ったら冷蔵庫も切れてしまうなどという事になります。
こんな感じで、使い勝手が非常に悪いわけです。
なので実際の配線は、電源に対して器具を1つずつ並列にずらずらと並べていく感じになります。
これで複線図を理解していただけたら幸いです。
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もう解ってるという人にはあまり意味のない記事になります。
ということで、まずは手順のおさらいから。
1.単線図に書かれている電源、器具などを同じ配置で書く。電源は「接地側、非接地側」と書く。2.以降、ジョイントボックス、アウトレットボックスになる所で、リングスリーブで接続するところは●、コネクタで接続するところは■を書く。ボックスに入った電線が接続なしで出て行くことはないように、素通りするところも必ず接続を入れる。3.電源の接地側をスイッチ以外の全ての器具(「他の負荷へ」と書かれている部分なども含む)に繋げる。4.電源の非接地側をスイッチとコンセント、その他常に電力を供給する部分(常時点灯のパイロットランプ、「他の負荷へ」と書かれている部分など)に繋げる。(注)三路スイッチがある場合は、(三路スイッチ×2個+四路スイッチ×N個)を1セットとして、三路スイッチの0番のいずれかに繋げる。片側の0番に電源の非接地側を繋げば、もう片方の0番は対象の器具に繋ぐことになるので、これで電線がなるべく少なくなる方を選ぶ。5.三路スイッチ、四路スイッチの渡り線を引く。2つの三路スイッチの1番同士3番同士、三路スイッチの1番3番と四路スイッチの1番3番または2番4番、2つの四路スイッチの1番3番と2番4番をそれぞれ繋ぐ。6.スイッチからそのスイッチに対応する器具に繋げる。7.電線を接続するところ(ジョイントボックス、アウトレットボックス)を◯で囲む。−−−筆記試験の問題ならばこのあたりまで−−−8.2.0mmのケーブルを使うところには2.0と書く。9.スリーブの刻印を書く。10.電源の接地側に繋がっている電線に「白」と書く。11.電源の非接地側に繋がっている電線に「黒」と書く。12.電線の色が書かれていないところに、残りの色を書く。2芯のケーブルと3芯のケーブルのどれを使うかを意識して、2芯ならば白か黒、3芯ならば白か黒か赤がそれぞれ重複しないように。
この手順を確認するにあたって、小学校で習うような回路を使ってみたいと思います。

◯の中に×は豆電球です。
イの豆電球は常時点灯です。スイッチなどに関係なく常に電力を供給するところで、コンセントも同じように接続します。
ロの2つの豆電球は単極スイッチでオン・オフできます。
ハの豆電球は三路スイッチでオン・オフできます。
というのをまず確認して下さい。
これが理解できたならば、手順の確認に行きます。
手順で、コネクタやジョイントボックスなど結線に直接関係ないところは省略します。
1.単線図に書かれている電源、器具などを同じ配置で書く。電源は「接地側、非接地側」と書く。

単線図とは違うのですが、それぞれ器具を配置します。
手順2は飛ばします。
3.電源の接地側をスイッチ以外の全ての器具(「他の負荷へ」と書かれている部分なども含む)に繋げる。

実際に書く複線図は交流回路ですが、ここでは直流回路です。
電池のマイナス極を接地側として、スイッチ以外の全ての器具(=全ての豆電球)に接続します。
4.電源の非接地側をスイッチとコンセント、その他常に電力を供給する部分(常時点灯のパイロットランプ、「他の負荷へ」と書かれている部分など)に繋げる。

非接地側を常時点灯の豆電球、単極スイッチ、三路スイッチに接続します。
三路スイッチは左側に接続します。
右の三路スイッチに接続しても、動作上は問題ありません。
5.三路スイッチ、四路スイッチの渡り線を引く。2つの三路スイッチの1番同士3番同士、三路スイッチの1番3番と四路スイッチの1番3番または2番4番、2つの四路スイッチの1番3番と2番4番をそれぞれ繋ぐ。

ここでは分かりやすいように三路スイッチをすぐ隣に配置していますが、2ヶ所から同じ器具をオン・オフできるという利点を享受するために実際は離れた位置に配置します。
そのため、この2本の渡り線を長々と引っ張ることになります。
6.スイッチからそのスイッチに対応する器具に繋げる。

単極スイッチからロの2つの豆電球へ、三路スイッチのもう片方の0番からハの豆電球へ、それぞれ接続します。
手順7以降も省略します。
複線図を書く手順では、こんな事をやっているというのが分かって頂けたでしょうか。
ちなみにですが、理科の授業で習ったこんな回路、

直列回路ですが、これは実際の配線では使われる事はないと思って構わないと思います。
何故かと言うと、まず電源の電圧100Vに対して器具にかかる電圧が100Vより少なくなってしまうことと、片側の器具を切るともう片側の器具も切れてしまうというのがあります。
例えば冷蔵庫と炊飯器を直列に繋いだとします。
そうしたらそれぞれの器具にかかる電圧は100V未満になるので、冷蔵庫は冷えない(もしくは動作しない?)、炊飯器は温まらない(これも動作しない?)ということになったり、炊飯器の電源を切ったら冷蔵庫も切れてしまうなどという事になります。
こんな感じで、使い勝手が非常に悪いわけです。
なので実際の配線は、電源に対して器具を1つずつ並列にずらずらと並べていく感じになります。
これで複線図を理解していただけたら幸いです。
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