昨日の続きです。
連用取付枠にスイッチ、コンセント、パイロットランプなどを複数個取り付ける場合について考えてみます。
平成27年度の候補問題13問を見てみて、いくつかにパターン分けしてみました。
【a】スイッチのみ複数個
No.1、No.3
【b】スイッチとコンセント、もしくはスイッチと常時点灯のパイロットランプ
No.2、No.4、No.5、No.11、No.12
【c】スイッチとコンセントと、スイッチに繋がる器具と同時点灯のパイロットランプ
No.10
【d】連用取付枠に器具を複数個取り付けなし(13問全問網羅できているか確認のための項目です)
No.6、No.7、No.8、No.9、No.13
それぞれのパターンについて見てみます。
以下の説明で注意すべきは3つです。
1.電源の接地側の線(白線)は、常時点灯の器具、スイッチによってオン・オフされる器具に繋ぐ
2.電源の非接地側の線(黒線)は、常時点灯の器具、スイッチに繋ぐ
3.接地側は右、非接地側は左に書く
あと、簡略化した複線図を書く手順をもう一度確認しておきます。
【a】スイッチのみ複数個の場合
例として、スイッチ3つが連用取付枠についている候補問題No.1で考えてみます。

これは分かりやすいと思います。
電源の非接地側からくる黒線は全スイッチに渡して、あとは各スイッチから対応する器具へ電線を引くだけです。
「〜から」「〜へ」と書いたのは、非接地側から電流が入って各器具へ伸びる電線に電流が抜けていくというイメージです。
それぞれのスイッチを入れたら電流が流れていくというのが分かると思います。
連用取付枠から伸びる電線の本数は、スイッチN個に対してN+1本になります。
色が固定されているのは、電源の非接地側からくる黒線のみで、他は自由です。
まあ電線は4本なので2芯ケーブル2本ということになるだろうから、白と黒になります。
スイッチに2個の場合は電線3本になるので、白と赤を使います。
このまま、連用取付枠側の接続をしてしまえば問題ありません。
ジョイントボックス側の接続は、黒線は手順3で電源の非接地側と接続して、その他は手順4でそれぞれの器具と接続します。
どのスイッチに何色の電線を接続したかというのを確認しながら接続すれば、特に複線図を見なくてもできると思います。
【b】スイッチとコンセント、もしくはスイッチと常時点灯のパイロットランプの場合
例として、スイッチ2つとコンセント1つが連用取付枠についている候補問題No.5で考えてみます。

これもそんなに難しくないと思います。
【a】と比較してコンセントが入っているので、電源の接地側の線を引っ張ってきています。
それ以外のスイッチについては【a】の場合と同じです。
候補問題No.2の常時点灯のパイロットランプについては、コンセントと同じ扱いで構いません。
ただスイッチとの位置関係が変わってくるので、一応この図も載せておきます。

【c】スイッチとコンセントと、スイッチに繋がる器具と同時点灯のパイロットランプの場合
これは候補問題No.10だけなので、それで考えてみます。

これがちょっと分かりにくいです。
コンセントについては、接地側と非接地側の線を繋いであるだけなので難しくないと思います。
スイッチとパイロットランプが、ぼくには分かりにくいです。
何が分かりにくいかと考えてみたところ、パイロットランプに4本も電線が入っているのが分かりにくいのではないかと思います。
この4本の電線の内、パイロットランプから見て右上と右下の電線の電圧はゼロです。
つまりこの2本の電線を直接繋いで、そこから1本ひょろっとパイロットランプに伸ばしたのと同じです。
同様に、左上と左下の電線の電圧もゼロです。
そんな感じで図を書き換えてみるとこうなります。

スイッチを入れると、非接地側から来た電流がスイッチの右から左へと行き、スイッチの左から伸びる電線を伝わった電流が途中の接続から左に枝分かれして、パイロットランプの右から左へと流れた後、電源の接地側に戻っていきます。
こんな感じで、スイッチを入れたらイの器具と同時にパイロットランプが点灯します。
パイロットランプに左右それぞれ1ヶ所ずつしか電線を差し込むところがなければ、この図のようにパイロットランプの外で電線を接続しなければなりません。
幸いパイロットランプには左右それぞれ2ヶ所ずつ差し込むところがあるので、こういう煩わしいことをせずに済むというわけですね。
別の接続方法で、こういうやり方もあります。

こっちの方がイメージとしては掴みやすいかもしれません。
ただ、スイッチの左から伸びる電線をパイロットランプで接続するかスイッチで接続するかの違いだけで、最初の図とほとんど同じです。
白線を接続するときは、「電源の接地側の線(白線)は、常時点灯の器具、スイッチによってオン・オフされる器具に繋ぐ」というのをしっかり押さえておけば、パイロットランプとコンセントに繋げばいいというのが分かります。
黒線を接続するときは、「電源の非接地側の線(黒線)は、常時点灯の器具、スイッチに繋ぐ」というのをしっかり押さえておけば、スイッチとコンセントに繋げばいいというのが分かります。
あとは、パイロットランプもスイッチでオン・オフする器具と考えて、手順4でスイッチから各器具に繋げばいいだけです。
この部分の接続ができたならば、あとは電線の色を見て【a】【b】と同じやり方でジョイントボックス側の接続をすれば、複線図を見ずに接続できると思います。
自分自身はこの記事を書くにあたっていろいろ考えたので大分理解出来ました。
ですが、これを1回読んだだけだとなかなか難しいかもしれません。
もし分からない時は何度か読んでみて、自分なりに解釈してみてください。
それでも分からない場合は、無理をせずちゃんとした手順に従って複線図を書くことをおすすめします。
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連用取付枠にスイッチ、コンセント、パイロットランプなどを複数個取り付ける場合について考えてみます。
平成27年度の候補問題13問を見てみて、いくつかにパターン分けしてみました。
【a】スイッチのみ複数個
No.1、No.3
【b】スイッチとコンセント、もしくはスイッチと常時点灯のパイロットランプ
No.2、No.4、No.5、No.11、No.12
【c】スイッチとコンセントと、スイッチに繋がる器具と同時点灯のパイロットランプ
No.10
【d】連用取付枠に器具を複数個取り付けなし(13問全問網羅できているか確認のための項目です)
No.6、No.7、No.8、No.9、No.13
それぞれのパターンについて見てみます。
以下の説明で注意すべきは3つです。
1.電源の接地側の線(白線)は、常時点灯の器具、スイッチによってオン・オフされる器具に繋ぐ
2.電源の非接地側の線(黒線)は、常時点灯の器具、スイッチに繋ぐ
3.接地側は右、非接地側は左に書く
あと、簡略化した複線図を書く手順をもう一度確認しておきます。
1.単線図に書かれている電源、器具などを同じ配置で書く。2.電源からスイッチを除く全ての器具を線で繋ぎ、線のそばに白と書く。3.電源からスイッチと常時点灯の器具を線で繋ぎ、線のそばに黒と書く。4.スイッチから対象の器具を線で繋ぐ。
【a】スイッチのみ複数個の場合
例として、スイッチ3つが連用取付枠についている候補問題No.1で考えてみます。

これは分かりやすいと思います。
電源の非接地側からくる黒線は全スイッチに渡して、あとは各スイッチから対応する器具へ電線を引くだけです。
「〜から」「〜へ」と書いたのは、非接地側から電流が入って各器具へ伸びる電線に電流が抜けていくというイメージです。
それぞれのスイッチを入れたら電流が流れていくというのが分かると思います。
連用取付枠から伸びる電線の本数は、スイッチN個に対してN+1本になります。
色が固定されているのは、電源の非接地側からくる黒線のみで、他は自由です。
まあ電線は4本なので2芯ケーブル2本ということになるだろうから、白と黒になります。
スイッチに2個の場合は電線3本になるので、白と赤を使います。
このまま、連用取付枠側の接続をしてしまえば問題ありません。
ジョイントボックス側の接続は、黒線は手順3で電源の非接地側と接続して、その他は手順4でそれぞれの器具と接続します。
どのスイッチに何色の電線を接続したかというのを確認しながら接続すれば、特に複線図を見なくてもできると思います。
【b】スイッチとコンセント、もしくはスイッチと常時点灯のパイロットランプの場合
例として、スイッチ2つとコンセント1つが連用取付枠についている候補問題No.5で考えてみます。

これもそんなに難しくないと思います。
【a】と比較してコンセントが入っているので、電源の接地側の線を引っ張ってきています。
それ以外のスイッチについては【a】の場合と同じです。
候補問題No.2の常時点灯のパイロットランプについては、コンセントと同じ扱いで構いません。
ただスイッチとの位置関係が変わってくるので、一応この図も載せておきます。

【c】スイッチとコンセントと、スイッチに繋がる器具と同時点灯のパイロットランプの場合
これは候補問題No.10だけなので、それで考えてみます。

これがちょっと分かりにくいです。
コンセントについては、接地側と非接地側の線を繋いであるだけなので難しくないと思います。
スイッチとパイロットランプが、ぼくには分かりにくいです。
何が分かりにくいかと考えてみたところ、パイロットランプに4本も電線が入っているのが分かりにくいのではないかと思います。
この4本の電線の内、パイロットランプから見て右上と右下の電線の電圧はゼロです。
つまりこの2本の電線を直接繋いで、そこから1本ひょろっとパイロットランプに伸ばしたのと同じです。
同様に、左上と左下の電線の電圧もゼロです。
そんな感じで図を書き換えてみるとこうなります。

スイッチを入れると、非接地側から来た電流がスイッチの右から左へと行き、スイッチの左から伸びる電線を伝わった電流が途中の接続から左に枝分かれして、パイロットランプの右から左へと流れた後、電源の接地側に戻っていきます。
こんな感じで、スイッチを入れたらイの器具と同時にパイロットランプが点灯します。
パイロットランプに左右それぞれ1ヶ所ずつしか電線を差し込むところがなければ、この図のようにパイロットランプの外で電線を接続しなければなりません。
幸いパイロットランプには左右それぞれ2ヶ所ずつ差し込むところがあるので、こういう煩わしいことをせずに済むというわけですね。
別の接続方法で、こういうやり方もあります。

こっちの方がイメージとしては掴みやすいかもしれません。
ただ、スイッチの左から伸びる電線をパイロットランプで接続するかスイッチで接続するかの違いだけで、最初の図とほとんど同じです。
白線を接続するときは、「電源の接地側の線(白線)は、常時点灯の器具、スイッチによってオン・オフされる器具に繋ぐ」というのをしっかり押さえておけば、パイロットランプとコンセントに繋げばいいというのが分かります。
黒線を接続するときは、「電源の非接地側の線(黒線)は、常時点灯の器具、スイッチに繋ぐ」というのをしっかり押さえておけば、スイッチとコンセントに繋げばいいというのが分かります。
あとは、パイロットランプもスイッチでオン・オフする器具と考えて、手順4でスイッチから各器具に繋げばいいだけです。
この部分の接続ができたならば、あとは電線の色を見て【a】【b】と同じやり方でジョイントボックス側の接続をすれば、複線図を見ずに接続できると思います。
自分自身はこの記事を書くにあたっていろいろ考えたので大分理解出来ました。
ですが、これを1回読んだだけだとなかなか難しいかもしれません。
もし分からない時は何度か読んでみて、自分なりに解釈してみてください。
それでも分からない場合は、無理をせずちゃんとした手順に従って複線図を書くことをおすすめします。
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