これから何回かに分けて、エアコン工事の手順を説明していこうかと思っています。
いかにも知ってますみたいな書き方をすると思いますが、ここ数日で勉強したばかりのことです。
ぼく自身が初心者のため、説明も初心者の方に向けてになります。
説明するに当たりエアコンの絵を書いて説明しようとしたのですが、お絵かきソフトをまだ使いこなせていないので、とりあえずは写真だけで説明が済みそうなマニホールドゲージの使い方からいってみようと思います。
使い方と言っても、ガスを充填したり回収したりというのはやっていないので分かりません。
分かるのは古いエアコンのポンプダウンと、新しく取り付けたエアコン配管のエアパージだけです。
用語については後日改めて書きます。
というわけで、これらのやり方について説明してみます。
マニホールドゲージ外観
まず、ぼくがヤフオクで買ったやつがこれです。
左が低圧側、右が高圧側のゲージです。
低圧側というのは、エアコンの太い方の配管に接続して圧力を測るゲージです。
高圧側というのは、エアコンの細い方の配管に接続して圧力を測るゲージです。
普通のエアコンは、室外機の低圧側のみにサービスポート(他の機器と接続してガスの注入などを行うところ)が付いているので、低圧側のみを使います。
そして、下の方にいろいろとホースを繋げそうなところがあります。
まず左右に伸びている金色の部分ですが、これは使用できません。
恐らく、製造過程で必要があったものだと思います。
買った状態のものは穴も完全に塞がれていて、金色の部分も接着剤のようなもので固定されていました。
そして下に3つ伸びている金色の部分が、ユーザーが使用できるところです。
この写真では、ゴミよけの赤いキャップが付いています。
左側が低圧側に接続するポート、右側が高圧側に接続するポートです。
そして真ん中が、真空ポンプに接続するポートになります。
真空ポンプを接続するポートに何やら回せそうなものが付いていますが、使わないので無視していいです。
あと使うのが、左右についているバルブです。
バルブ共通みたいなのですが、時計回りが閉める方向、反時計回りが開ける方向になります。
水道の蛇口とは逆方向になるので気をつけましょう。
左の青いバルブを開けると、左のポートと真ん中のポートが繋がります。
閉めると、左のポートと真ん中のポートが仕切られます。
仕切られる位置ですが、左のポートと真ん中のポートの中間あたりのイメージです。
なのでこれを閉じた状態でも、低圧側ポートの圧力を低圧側ゲージで測ることができます。
右の赤いバルブについても同様です。
ゲージ
次にゲージです。
中心に近いところに、いろいろな冷媒の目盛りが付いています。
これの読み方はよく分かりませんが、中心に℃とあるので多分温度だと思います。
それぞれの冷媒の、温度と圧力を表しているんだと思います。
読む必要があるのは、外周の目盛りです。
上からbar、inHg、psiとあります。
barは、ちょっと年をとった人ならば誰でも聞き覚えがある単位だと思います。
かつての天気予報で気圧の単位がmb(ミリバール)でした。
厳密に言うと1013mbarぐらいで1atm(気圧)らしいですが、大体1bar≒1atmぐらいの感覚でいいのではないでしょうか。
inHgは水銀柱インチという単位らしいです。
高校の化学で、1気圧は760mmHgと習った覚えがないでしょうか。
1気圧は水銀を760mm押し上げる力があるという事ですが、言葉で言うと分かりにくいですね。
という事で、絵を書いてみました。
水銀の部分に色を塗りたかったのですが、やり方が分かりませんでした。
こんな感じで大気圧が水銀を760mm押し上げる時、その大気圧を1気圧としています。
試験管のてっぺんにストローをブスッと刺して思いっきり吸えば、水銀がもっと上がるんじゃね?と思いがちです。
しかし、まず試験官のてっぺんは真空なので、これ以上吸っても何も変わりません。
あと、水銀を押し上げているのは吸い込む力ではなくて、あくまで外の空気が水銀の表面を押している力なんですね。
ジュースをストローで飲む時で考えてみます。
まずジュースにストローを差し込んだ状態では、ジュースの水面に大気圧がかかっていますが、ストローの中にも同じ大気圧がかかっているので、両方から押している状態になってジュースはストローを上がって行きません。
ストローに口をつけて吸い込むとストロー内の大気が肺に吸い込まれるので、ストロー内の大気圧だけが下がっていきます。
そうなると、ストローの外では押さえつける力は今までと同じで、ストローの中では押さえつける力が弱くなっていき、それでジュースがストローを上がっていきます。
どうでしょう、ジュースがストローを上がっていくのは、吸い込む力ではなくて周りから押さえつける力だというのがイメージできたでしょうか。
ちなみにジュースは水銀よりずっと軽いので1気圧でもっと高いところまで上がりますが、それでも10mぐらいが限度のようです。
10m以上高いところからストローでいくら吸っても、ジュースは飲めないということですね。
さて話を戻して、水銀が上がる高さをmmではなくてinchにしたのが、inHgという単位です。
1inch=25.4mmで、760÷25.4≒29.9なので、
1気圧=760mmHg=29.9inHg
となります。
ちなみにこのinHgになっている部分は、緑色で書いてある「-30」の部分のみです。
要はマイナス1気圧ですよというだけです。
たったそれだけのために、長々と書いてしまった(笑)。
最後に赤字のpsiですが、pound-force per square inchだそうです。
1平方インチに何ポンドの力がかかっているかという事ですね。
これまたよく分からないので、また天気予報の気圧の単位で考えます。
今の天気予報での気圧の単位はhPaです。
h(ヘクト)は100倍という意味ですね。
Pa(パスカル)はパスカルの原理のパスカルさんの名前から取っていますが、中身はN/m2という事です。
1平方メートルに何Nの力がかかっているかという事です。
ちなみにNはkg・m/s2のことで、地上であれば重力加速度9.8m/s2で、1/9.8≒0.1なので、1平方メートルに約100gの重さの力がかかる時、この圧力を1Paとしています。
これをそれぞれインチとポンドに変換したものが、psiになります。
説明が面倒になってきたので、もう変換の計算はしません。
代わりにGoogle先生に計算してもらったところ、1気圧≒1013hPa≒14.7psiとなりました。
気になっていろいろ調べて書きましたが、このあたりはどうでもいいんです。
このゲージを使って分かればいいところは、真空かそうでないかだけなので。
ところで、気圧なのに目盛りにマイナスがあることに、ぼくはすごく違和感を覚えました。
例えるならば、絶対零度よりもさらに下の温度があるのか?という感じです。
これは気圧とは違ってゲージ圧というそうで、1気圧を基準としてゼロとしたものだそうです。
気圧で考えると、単純に1引いた値がゲージ圧になります。
1気圧 = 0ゲージ圧
0気圧 = -1ゲージ圧
という感じです。
なので、針が-1barもしくは-30inHgあたりに来た時が真空状態となります。
結局のところ、知っておけばいいのはこの部分だけです。
ホース
マニホールドゲージと真空ポンプや室外機のサービスポートと接続するためのホースです。
低圧側に繋ぐホースです。
先がまっすぐになっている方をマニホールドゲージに接続します。
そして先が曲がっている方を、エアコン室外機のサービスポートに接続します。
接続する時は、手の力だけで締め付けます。
同様に、真空ポンプと接続するホースです。
これも同じで、真っ直ぐな方をマニホールドゲージに接続して、曲がっている方を真空ポンプに接続します。
その他、高圧側に接続する赤いホースも付いてきましたが、今回は使用しませんでした。
ぼくが使った時は、こんな感じで接続していました。
マニホールドゲージの使い方の説明のつもりが、かなり脱線してしまいました。
次の記事ではポンプダウンのやり方について書きます。
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いかにも知ってますみたいな書き方をすると思いますが、ここ数日で勉強したばかりのことです。
ぼく自身が初心者のため、説明も初心者の方に向けてになります。
説明するに当たりエアコンの絵を書いて説明しようとしたのですが、お絵かきソフトをまだ使いこなせていないので、とりあえずは写真だけで説明が済みそうなマニホールドゲージの使い方からいってみようと思います。
使い方と言っても、ガスを充填したり回収したりというのはやっていないので分かりません。
分かるのは古いエアコンのポンプダウンと、新しく取り付けたエアコン配管のエアパージだけです。
用語については後日改めて書きます。
というわけで、これらのやり方について説明してみます。
マニホールドゲージ外観
まず、ぼくがヤフオクで買ったやつがこれです。
左が低圧側、右が高圧側のゲージです。
低圧側というのは、エアコンの太い方の配管に接続して圧力を測るゲージです。
高圧側というのは、エアコンの細い方の配管に接続して圧力を測るゲージです。
普通のエアコンは、室外機の低圧側のみにサービスポート(他の機器と接続してガスの注入などを行うところ)が付いているので、低圧側のみを使います。
そして、下の方にいろいろとホースを繋げそうなところがあります。
まず左右に伸びている金色の部分ですが、これは使用できません。
恐らく、製造過程で必要があったものだと思います。
買った状態のものは穴も完全に塞がれていて、金色の部分も接着剤のようなもので固定されていました。
そして下に3つ伸びている金色の部分が、ユーザーが使用できるところです。
この写真では、ゴミよけの赤いキャップが付いています。
左側が低圧側に接続するポート、右側が高圧側に接続するポートです。
そして真ん中が、真空ポンプに接続するポートになります。
真空ポンプを接続するポートに何やら回せそうなものが付いていますが、使わないので無視していいです。
あと使うのが、左右についているバルブです。
バルブ共通みたいなのですが、時計回りが閉める方向、反時計回りが開ける方向になります。
水道の蛇口とは逆方向になるので気をつけましょう。
左の青いバルブを開けると、左のポートと真ん中のポートが繋がります。
閉めると、左のポートと真ん中のポートが仕切られます。
仕切られる位置ですが、左のポートと真ん中のポートの中間あたりのイメージです。
なのでこれを閉じた状態でも、低圧側ポートの圧力を低圧側ゲージで測ることができます。
右の赤いバルブについても同様です。
ゲージ
次にゲージです。
中心に近いところに、いろいろな冷媒の目盛りが付いています。
これの読み方はよく分かりませんが、中心に℃とあるので多分温度だと思います。
それぞれの冷媒の、温度と圧力を表しているんだと思います。
読む必要があるのは、外周の目盛りです。
上からbar、inHg、psiとあります。
barは、ちょっと年をとった人ならば誰でも聞き覚えがある単位だと思います。
かつての天気予報で気圧の単位がmb(ミリバール)でした。
厳密に言うと1013mbarぐらいで1atm(気圧)らしいですが、大体1bar≒1atmぐらいの感覚でいいのではないでしょうか。
inHgは水銀柱インチという単位らしいです。
高校の化学で、1気圧は760mmHgと習った覚えがないでしょうか。
1気圧は水銀を760mm押し上げる力があるという事ですが、言葉で言うと分かりにくいですね。
という事で、絵を書いてみました。
水銀の部分に色を塗りたかったのですが、やり方が分かりませんでした。
こんな感じで大気圧が水銀を760mm押し上げる時、その大気圧を1気圧としています。
試験管のてっぺんにストローをブスッと刺して思いっきり吸えば、水銀がもっと上がるんじゃね?と思いがちです。
しかし、まず試験官のてっぺんは真空なので、これ以上吸っても何も変わりません。
あと、水銀を押し上げているのは吸い込む力ではなくて、あくまで外の空気が水銀の表面を押している力なんですね。
ジュースをストローで飲む時で考えてみます。
まずジュースにストローを差し込んだ状態では、ジュースの水面に大気圧がかかっていますが、ストローの中にも同じ大気圧がかかっているので、両方から押している状態になってジュースはストローを上がって行きません。
ストローに口をつけて吸い込むとストロー内の大気が肺に吸い込まれるので、ストロー内の大気圧だけが下がっていきます。
そうなると、ストローの外では押さえつける力は今までと同じで、ストローの中では押さえつける力が弱くなっていき、それでジュースがストローを上がっていきます。
どうでしょう、ジュースがストローを上がっていくのは、吸い込む力ではなくて周りから押さえつける力だというのがイメージできたでしょうか。
ちなみにジュースは水銀よりずっと軽いので1気圧でもっと高いところまで上がりますが、それでも10mぐらいが限度のようです。
10m以上高いところからストローでいくら吸っても、ジュースは飲めないということですね。
さて話を戻して、水銀が上がる高さをmmではなくてinchにしたのが、inHgという単位です。
1inch=25.4mmで、760÷25.4≒29.9なので、
1気圧=760mmHg=29.9inHg
となります。
ちなみにこのinHgになっている部分は、緑色で書いてある「-30」の部分のみです。
要はマイナス1気圧ですよというだけです。
たったそれだけのために、長々と書いてしまった(笑)。
最後に赤字のpsiですが、pound-force per square inchだそうです。
1平方インチに何ポンドの力がかかっているかという事ですね。
これまたよく分からないので、また天気予報の気圧の単位で考えます。
今の天気予報での気圧の単位はhPaです。
h(ヘクト)は100倍という意味ですね。
Pa(パスカル)はパスカルの原理のパスカルさんの名前から取っていますが、中身はN/m2という事です。
1平方メートルに何Nの力がかかっているかという事です。
ちなみにNはkg・m/s2のことで、地上であれば重力加速度9.8m/s2で、1/9.8≒0.1なので、1平方メートルに約100gの重さの力がかかる時、この圧力を1Paとしています。
これをそれぞれインチとポンドに変換したものが、psiになります。
説明が面倒になってきたので、もう変換の計算はしません。
代わりにGoogle先生に計算してもらったところ、1気圧≒1013hPa≒14.7psiとなりました。
気になっていろいろ調べて書きましたが、このあたりはどうでもいいんです。
このゲージを使って分かればいいところは、真空かそうでないかだけなので。
ところで、気圧なのに目盛りにマイナスがあることに、ぼくはすごく違和感を覚えました。
例えるならば、絶対零度よりもさらに下の温度があるのか?という感じです。
これは気圧とは違ってゲージ圧というそうで、1気圧を基準としてゼロとしたものだそうです。
気圧で考えると、単純に1引いた値がゲージ圧になります。
1気圧 = 0ゲージ圧
0気圧 = -1ゲージ圧
という感じです。
なので、針が-1barもしくは-30inHgあたりに来た時が真空状態となります。
結局のところ、知っておけばいいのはこの部分だけです。
ホース
マニホールドゲージと真空ポンプや室外機のサービスポートと接続するためのホースです。
低圧側に繋ぐホースです。
先がまっすぐになっている方をマニホールドゲージに接続します。
そして先が曲がっている方を、エアコン室外機のサービスポートに接続します。
接続する時は、手の力だけで締め付けます。
同様に、真空ポンプと接続するホースです。
これも同じで、真っ直ぐな方をマニホールドゲージに接続して、曲がっている方を真空ポンプに接続します。
その他、高圧側に接続する赤いホースも付いてきましたが、今回は使用しませんでした。
ぼくが使った時は、こんな感じで接続していました。
マニホールドゲージの使い方の説明のつもりが、かなり脱線してしまいました。
次の記事ではポンプダウンのやり方について書きます。
参加中のランキングです。興味のあるカテゴリがあったらクリックをお願いします。
ガスの補充(充填)するときに使いますよ。
ガスの充填をするときにガスボンベを接続したあと、ホース内の空気を逃がしガスで充満させるためのバルブですよ。
>時計回りが閉める方向、反時計回りが開ける方向になります。
>水道の蛇口とは逆方向になるので気をつけましょう。
え? 普通の蛇口は時計回りが閉める方向、反時計回りが開ける方向では?